活動報告

副大臣公務

印象に残る国会委員会質疑での答弁(文部科学副大臣1年間の活動を振り返る15)

第200回国会(臨時)・第201回国会(通常)において計30件の答弁

第200回国会(臨時)(会期:令和元年10月4日~12月9日)7件
第201回国会(通常)(会期:令和2年1月20日~6月17日)22件
閉会中審査(参議院予算委員会:7月16日)1件

<ピックアップ答弁>

○「政務たるもの何よりも国会が最優先」

(令和1.10.30 衆議院文部科学委員会 城井崇君への答弁)
副⼤⾂に就任して初の委員会答弁であった。
質問は、海外の⽇本⼈学校に対し、国内で義務教育を受けるのと同等の環境整備を⾏うべきとの提案。私も外国視察で⽇本⼈学校にいくつか訪問し、実情を伺っている。⽇本にいようと外国にいようと、教育を受ける権利は等しく、充実した教育が受けられるように政府としても⽀援に取り組むことを⼒強く答弁した。
実はこの⽇、福島県郡⼭市の学校に、台⾵19号の被害状況視察に訪れることになっていた。台⾵19号被害に関しては、すでに地元で被害現場に⾜を運び、必要な⽀援を⼿配したり、⾃治体からの要望を国の機関に繋いだりと活動していたが、副⼤⾂として訪れることにはまた別の思い⼊れがあった。政府の⼀員としては国会対応が最優先であり、断腸の思いでのキャンセルであった。

○「必要なことは言われる前に即実行」

(令和1.11.21 衆議院災害対策特別委員会 玄葉光一郎君への答弁)
質問は、台⾵19号被害における災害復旧の対応について。⽔につかった学校の電源設備等を元の位置に設置してもまた同じように被害に遭いかねない。このため、原形復旧原則を改め、改良復旧分も含めて補助すべきとの主張であった。
もとより災害復旧については、副⼤⾂として職員に、とにかく現場で必要なことを何でもしてやれと指⽰をしていた。もちろん個別事情に応じて改良復旧を認めることや、迅速対応のため事前着⼿を柔軟に認めることも含まれていた。現場が求めることは個別事情に応じて実現していくことを⼒強く答弁した。

○「誰もが生きがいを持てる社会に」

(令和2.5.14 参議院国土交通委員会 木村英子君への答弁)
質問は、⼼のバリアフリー実現に向けた取組について。委員ご本⼈の経験から、幼少期から障害児と健常児が交流を深めることが必要との御意⾒であった。
政府としても、障害者の権利に関する条約に基づくインクルーシブ教育システムの理念の実現に向けて取り組んでいるところだが、本⼈の実体験に基づく御意⾒はとても貴重である。
今、東京オリパラホスト国として、⼼のバリアフリーの定着に向け、共⽣社会ホストタウンの取組を推進している。福島県内でも、福島市と猪苗代町が登録を受けて共⽣社会実現に向けたまち作りを進めている。⼀過性の取組に終わらないように、誰もが⽣きがいを持って活躍できる社会を⽬指し、それぞれの取組を応援していきたい。

○「必ずやるという意思が道を切り開く」

(令和2.6.12 衆議院国土交通委員会 古川元久君への答弁)
質問は、来年の東京オリパラの中⽌に関する可能性の検討状況について。
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡⼤について先が⾒通せない中、来年の開催がどうなるのか、どうすべきかについて様々な意⾒があることはもちろん承知している。
しかし、将来のことを今の時点で分かっている⼈など誰もいない。「出来るかどうか分からない」ことと「やらなくてもいい」とは別である。ただ⼀つ明確なことは、「来年の開催に向けて出来ることをやる」ということだ。その気持ちがなければ、出来るものも出来なくなるし、ましてや道も
開けてこない。それこそ社会が混乱しかねない。様々な可能性を考慮して対策を講じることはもちろん⼤事ではあるが、必ずやるという思いだけはぶらさずに答弁に臨んだ。

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